決済


決済は最も難しい問題だ。
通信販売の常として、代金をどのように回収するか、はつきまとう。インターネットはそれ自体がオープンなネットだけに、セキュリティの面では大いに不安があるため、クレジットカードなどの番号を直接送ることはあまりにも危険すぎる。では、銀行振込や、郵便振替を使うと客にっては面倒だし、送金の確認にも時間がかかる。

このような問題を解決するため、さまざまな技術が考案された。まずは、公開暗号鍵技術を使用したセキュリティ技術だ。現在では多くのブラウザにSSLというセキュリティ技術が搭載され、安全にクレジットカード番号を送ることができる。

しかし・・。

問題点は他のところにあった。日本の場合、多くの事業者がクレジットカードを使用した代金回収を、クレジットカード会社に認められなかったのである。特に実績のない個人なら100%ダメだろう。よほど通販で実績がないと認められないのだ。日本ではクレジットカードによるインターネット通販はほぼ不可能と言っていいだろう。

では、日本でだめなら外国ならどうか? これは可能である。実際、アメリカに、カード会社の代行決済をしてくれる会社がある。このような会社を利用すれば日本人でもクレジットカード決済が可能となる。しかも、この会社を運営しているのも日本人が多い。ただし、決済はドル建てである。

日本のクレジットカード会社が現在のように安全性を理由にひたすらインターネット決済を嫌がるのなら、日本でもアメリカのカード会社を使ってドル建て決済が当たり前になるだろう。

また、オンラインショッピングのように商品が間に入る場合には、代金引替という手段もある。宅配業者や郵便局が、商品と引き替えに代金を回収してくれるサービスである。しかし、宅配業者などは手数料が高く、低額商品では利幅がとれないだろう。郵便局の代金引換はかなり使えるサービスだが、土日の配達の問題がある。

現在、日本で成功しているオンラインショップでよく使われている決済方法が郵便振替だ。単純に郵便振替で送金確認後、商品を配送する、という方法ではない。このような方法だと、送金確認に一週間以上かかってしまう。そこで、商品とともに郵便振替用紙を送り、商品到着後、支払ってもらう、というショップが現れた。一見、本当に送金してもらえるかのリスクがあるように見える。しかし、実際に商品を届けているわけだから、住所など連絡先は確認済みだ。そのため、回収の失敗は0に近いという。

また、この場合には、郵便振替用紙は手数料受取人払いの用紙を使い、ユーザによけいな負担をしないようにする。もちろん、必要事項は全て記入して送り、ユーザはただそれを郵便局に出してお金を払うだけにしておく。こうすれば、いちいち口座番号を紙に控えなくてはいけない銀行振込よりはるかに楽だ。しかも、商品は既に届いているので、だまされる心配もないし、急いで送金する必要もない。暇ができたときに郵便局で払えばいいのだ。

このように、郵便振替後払い方式は、ユーザにとってなかなか便利な仕組みである。商品が間に入るオンラインショッピングでは、最も有効な決済手段といえるだろう。

また、将来的な本命としては、電子マネーが上げられる。電子マネーとは、インターネット上で使えるお金だ。高度な暗号技術を駆使してパソコン上の操作だけで支払いができる。

電子マネーは現在さまざまなものが出始めている。最も多いのがプレペイドカード型だ。まずは銀行振込などで使いたい金額をプールする。その後、ショッピングの度にプールした金額が引かれていく、というタイプだ。このタイプだと、もし自分の電子マネーがハッキングされても、最高でもプールした金額だけですむ、というメリットがある。しかし、最初にプールする段階で銀行振込などを行うのが面倒である。

また、BitCashというものもある。これは、カードが本屋などに売ってあるので、まずはそれを購入する。このカードには、番号が書かれている。その番号を入力することでインターネット上での決済を済ませることができるというシステムだ。

いずれの電子マネーも少額決済ができることがウリであるが、現在のところ利便性の問題や手数料の高さの問題などから普及しているとは言い難い。これからよりよいものが出てきて普及していくだろう。



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