IHOに必要とされる技術力とは何だろうか?
もちろん、それは「対価を支払う価値がある」技術ということになる(IHOで成功する p.58参照)。これは決して「高度な技術」や「最新の技術」と等価ではない。これはどういうことだろうか?例えば、顧客管理ソフトを作ってもらいたいと言われたとき、一方はC++言語を使い高度なソフトに仕上げたとする。もう一方はAccessを使ってマウスでちょいちょいと仕上げたとしよう。このとき、C++のような高度な技術を使った方が優れているとは言えない。結局は顧客がどう評価するか、ということでしかないので、出来上がったものがAccessの方がいいのであればそちらがより評価され、高いお金を取れる仕事になる。
それを作るのにどのような技術を使っていても出来上がった結果が全てなのである。その辺りを取り違えてはならない。会社員であれば、それを何を使って作ったかという技術が評価される場合もあり得るだろう。しかし、IHOでは、相手は顧客である。そこに使われた技術ではなく、結果出来上がった成果が全てなのだ。
このあたりは取り違えがちである。自分はJavaを使ってホームページを作ったからと言って、普通にホームページ作成ソフトで作ったものより高いお金が取れるとは限らないのだ。結局は出来上がった者が全てなのであり、成果物がホームページ作成ソフトで作ったもののほうがよければそちらの方がお金が取れる。
ということは、かなりの部分「見栄え」というところは大きいのである。だからIHOの技術とはそういうデザインなどの部分も含めて「技術」なのであり、単に最新技術や高度な技術を使えばいいというものではないのだ。実際のところ、最新技術のような流行に流されても、単に手間がかかるだけで、その分の手間をデザインに注いだ方がいい場合が多いのである。
もちろん、デザインだけが重要なのではない。より重要なのは「ユーザビリティ」つまり使いやすさである。ソフトならどれだけ使い勝手がよいか、ホームページならどれだけ見やすいか、探しやすいか、文章ならどれだけ読みやすいか、そういうことも「技術」なのである。
これらは結局の所、顧客がどう思うか、なのだから自分自身が「顧客の目」をもたなければならない。
単なる頭でっかちの「技術屋」になってはいけない。技術はあくまで「手段」にすぎず「それで何を作ったか」が全てなのだから。
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