個人事業者



「独立」といってもいくつかの形態がある。

独立というと「会社設立」を考える人もいるだろう。しかし、会社の設立は独立して十分やっていけるようになってからでも遅くはない。まずは個人からスタートだ。

そういう個人で事業を営む人のことを「個人事業者」と呼ぶ。普通、商店街のお店などはたいてい「個人事業者」だ。「個人事業者」は、一人で事業をやっているとは限らない。従業員を雇うことももちろんできる。

では、フリーのライターやカメラマン、あるいはフリーターなどは何なのか? 彼らも立派な「個人事業者」である。

「個人事業者」になるためにはどうしたらよいのか? 基本的には個人で仕事を始めればその時点で個人事業者である。一応、税務署に「開業届」を出さなければいけないことになっているが、出さなくても個人事業者にはなれる。ただし、確定申告の用紙などを送ってくれるので、やはり届けは出しておいた方がいいだろう。


個人事業者の税金

個人事業者の税金はどうなっているのだろうか。会社員の時は、「源泉徴収」という形で勝手に会社が納めていたが、個人事業者は自分で納めなくてはならない。それが「確定申告」というもので、毎年2,3月にやってくる。そのときのためにしっかりと帳簿を付けておきたい。

また、確定申告にも二通りある。青色申告と白色申告だ。「帳簿を付けるのは苦手」という人は迷わず白色申告にしよう。これだと、小遣い帳程度の帳簿で充分間に合う。しかも、税務署に何も届け出しない場合は自動的に白色申告だ。

一方、青色申告は、複式簿記で帳簿を付けなくてはならない。簿記を知らない人には一苦労だし、手間も大きい。しかし、その分利点もある。まず、青色申告控除といって、税金が少し安くなる。また、損金(つまり赤字)の繰り越しができるのがなんと言っても大きい。普通、税金は一年単位で納めなくてはならないので、前の年が赤字でも今年が黒字なら、今年の黒字に見合った税金を納めなくてはならないが、青色申告なら、今年の黒字分から昨年の赤字分を引くことができるのだ。初期投資などで、一年目に大きく赤字がでそうなひとは青色だろう。


帳簿をつける

では、帳簿はどうやってつけるのか? 文房具屋から帳簿用のノートを買ってきてつけるのか? もちろん、そんなことはしない。せっかくパソコンがあるのだからパソコンを使おう。白色申告なら、表計算ソフト(ExcelやLotus1-2-3)で、つければ充分間に合う。青色申告ならそれなりの会計ソフトを買う必要がある。最近ではシェアウェアとしてパソコン通信や雑誌の付録から手に入れることもできるだろう。

会計ソフトの利点として、本来面倒なはずの複式簿記が、簡単につけられるということがある。現金出納帳だけをつけていたはずなのに、あら不思議、勝手に経費帳、貸借対照表、損益計算書などを作ってくれるのだ。これなら簿記の知識のない人でも青色申告までできそうな気がするが、やはり青色にするのなら簿記の勉強は多少必要だろう。

筆者の場合、個人事業者の間はずっと白色だった。簿記三級はもっていたので、青色でできないことはなかったが、面倒だったからだ。帳簿付けにはExcelを使っていた。


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