第5章 他の地図の表示
1 標準の地図の種類
folium.Mapのtilesに地図の種類を指定できます。
import folium
map = folium.Map(
location=[32.8032, 130.7080],
zoom_start = 15,
tiles='cartodb positron'
)
map
cartodb positron が薄い色、cartodbdark_matter がダークな色となります。
2 地図タイル
tilesにURIを指定することで、他の地図を指定可能です。 国土地理院から提供されている地図タイルを表示してみます。
地理院タイル一覧 より「ベースマップ標準地図」のURLを用意し、tilesに指定します。なお、attrには出典として「国土地理院」と記述します。
import folium
map = folium.Map(location=[32.8032, 130.7080],
zoom_start = 15,
tiles = "https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/{z}/{x}/{y}.png",
attr = "国土地理院")
map
地理院タイル一覧 にあるさまざまな地図をfoliumで表示できます。
3 レイヤー
TileLayerを使うことで地図タイルの上に画像を重ねることが出来ます。
国土地理院から提供されている画像を重ねて表示してみましょう。 まず、ハザードマップポータルサイトより「洪水浸水想定区域(想定最大規模)」のURIを用意します。
folium.raster_layers.TileLayer オブジェクトを作成し、tilesで取得したURIを指定します。fmtはデータ形式(デフォールトはjpeg)、attrに出典、opacityに透明度を設定します。
そして、add_to で地図タイルを重ねます。
import folium
map = folium.Map(location=[32.8032, 130.7080],zoom_start = 12)
folium.raster_layers.TileLayer(
tiles='https://disaportaldata.gsi.go.jp/raster/01_flood_l2_shinsuishin_data/{z}/{x}/{y}.png',
fmt='image/png',
attr="国土交通省各地方整備局等",
opacity=0.7
).add_to(map)
map
問題
令和2年7月豪雨 浸水推定図 球磨川水系球磨川 人吉市周辺 を重ねてみよう。なお、地図の中心は人吉市役所とする。