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2.1 Pythonファイルの実行
Pythonのファイルは拡張子.pyに記述します。 Visual Studio Codeで新たに basic.py を新規作成します。フォルダ名近くにカーソルを持って行くとアイコンが表示されますのでその一番左の+が書かれたボタンを押し、すぐ下に出てくる四角い入力エリアにファイル名を入力して作成します。ここでは「basic.py」と入力して下さい。 作成して「Pythonにお勧めの拡張機能をインストールしますか?」と出た場合は「インストール」を押します。
カーソルが表示されていると思いますので、そこに以下を記述し保存します。
print(3 + 5)
右上の三角のボタンを押し実行します。 python.exe ファイル名 が実行され、現在のファイルが実行されます。 下のターミナルの部分に8と表示されているのを確認して下さい。
print は値を画面に表示する命令(関数)です。
print(式)
関数とはある定型的な処理をまとめたものです。Pythonに最初から入っている「組み込み関数」とユーザが作成する「ユーザ定義関数」があります。
2.2 Jupyterファイルの使用
長いプログラムではなく、短いプログラムを多数作成したい場合、Jupyter notebook 形式が便利です。これは拡張子が .ipynb の形式です。
先ほどと同様に、今度は basic.ipynb ファイルを作成しましょう。 左上にある「+コード」と書かれている部分をクリックすると四角い枠(セル)が現れます。このグレーの枠の中に 3+5 と入力し、左の三角ボタン を押して実行します。
すると、 「Python 3.XX.X でセルを実行するには、 ipykemelパッケージが必要です。」のようなメッセージ(3.XX.Xの所には現在使用中のバージョンが表示されます)が出ますので「インストール」を押します。
.ipynbファイルは枠(セル)の中にPythonプログラムを書き、セルの左や右上にある三角のボタンを押すか、Shift+Enterで実行します。 Shift+Enterで実行した場合には次のセルが表示されます。
print(3 + 5)
「+コード」ボタンを押すことで、セルが増えていきます。 プログラムとしては1つながりのプログラムですが、セルごとに実行できます。 式はそのまま書けば結果が表示されます。
3+5
ただし、式が自動表示されるのはセル内の最後の式のみです。 以下のように書くと4しか表示されません。
3+5
2+2
セル内で複数回の表示をしたい場合には、printを行う必要があります。
print(3+5)
print(2+2)
Print関数ごとに1行となり、8と4が縦に並んで表示されます。
2.3 データ型
Python扱うデータの種類(データ型)には数値の他に、文字列や日付、真偽値(TrueまたFalse)などがあります。
文字列のデータは以下のように '' または "" で囲みます。
print('こんにちは')
pythonのデータ型にはさまざまな型があります。とりあえず、以下を覚えておくと良いでしょう。
- 整数(int) 10など
- 文字列(str) 'abc'など
- 浮動小数点型(float) 10.5など
- 真偽値型(bool) True または False
- 何も入っていない None
異なる種類のデータを一回のprint命令で表示させたい場合、カンマで区切ります。
print('今日は', 21, '日です')
「今日は 21 日です」と表示されます。
2.4 コードを読みやすく整形する
読みやすいコードを心がけるには空白をうまく使います。
print(1+2)
print(1 + 2)
このように演算子の前後に空白を入れることが出来ます。また、関数の括弧内も自由です。 ただし、行頭に自由に空白を入れることはできないため、注意が必要です。
また、コメントを入れることが出来ます。 半角の#を付けると、その行の#以降はコメントになり、プログラム実行時に無視されます。
print(3 + 5) # 計算