VBSプログラミング最初の一歩 VBScript

はじめに

この本はプログラミングの最も基本的な部分を習得するための本です。
この本で開発に使うために必要なソフトはWindowsだけです。Windows付属のメモ帳さえあれば他は何もいりません。

そして覚えることもとても少なくて済みます。基本的な命令だけですので、初めてプログラミングを学ぶ人でも簡単に覚えられますし、一度他の言語などでプログラミングを挫折した人でもリベンジ出来るはずです。

他の本ではたくさんの命令が書いてあります。しかし、実際にはその全てを使うわけではなく、一部の命令はたまにしか使わないのです。実際には基本的な命令だけでたいていのことをすませることができます。

初心者の場合、どの命令も同じくらい重要なのかと思ってしまいがちで、たくさん命令が書いてあるとその全てを覚えようとして挫折してしまいます。実際には、命令によってその重要性に違いがあるわけです。

この本では本当に重要な命令だけを集めました。その本質的な命令のみを集中的に覚えることにより、プログラミングの基礎的な力を付けようというわけです。

今、プログラミングを学ぼうとすると様々な言語があって迷います。Java、C言語、C++、Perl、PHP・・。いずれも高度なことが出来る言語ですが、それだけ修得は難しいものです。そのため、ちょっとプログラミングをかじってみたくてそれらの言語をはじめても、敷居の高さにはじき返されてしまうこともあるでしょう。

そこで、最初に始める言語として、VBScript、それもWindows Scripting HostというWindowsの標準言語としてのVBScriptに着目してみました。これは他の言語のように派手なことは出来ません。しかし、その分、学習しやすく、しかもWindowsパソコンには最初から入っています。特に何も準備がいらず始められます。「プログラミングをちょっとかじってみる」には最適なのです。

まずは、VBScriptをやってみてから本格的プログラミング言語に移行しても遅くはないでしょう。いや、遅くは無いどころか、かえってそちらの方が学習速度が速くなると思います。「急がば回れ」という言葉はソフトウェア業界のさまざまな局面で当てはまる言葉ですが、この場合にもそれは言えるでしょう。最初にVBScriptで学習することで、他の言語を学ぶときに非常に効率よく学習できるのです。

はじめてプログラミングを学ぶ場合にも、一度プログラミングというものに挫折した場合でも、VBScriptを使ってこの本でプログラミングの基礎を学習してみてください。その後のプログラムの学習に大きな違いが出るだろうと思います。