VBScriptの紹介

この本で扱っている言語は VBScript という言語です。

この言語は、非常に簡単な言語ですので、すぐに覚えて使うことが出来ます。もちろん、簡単な言語なので、複雑なことには向いていません。しかし、簡単な言語だけに、不必要なことにわずらわされずプログラミングの基礎的な部分の学習がすぐに出来ます。この言語を使って、どのようなプログラミング言語にも共通する基礎的な部分を修得してしまえば、他のプログラミング言語に簡単に乗り移れるわけです。

しかも、この言語は、Windowsパソコンであればたいていのパソコンで使うことが出来ます。普通、プログラミング言語はその言語でソフトを作るための開発ソフトをインストールしなければならないのですが、VBScriptはWindowsさえあればすぐに試すことが出来るのです。

ですから、この言語はプログラミングを学ぼうとする方が最初にやってみる言語として非常にふさわしい言語だと言えます。

もちろん、VBScriptが簡単な言語だからといって、役に立たない言語というわけではありません。実際に仕事でも多数使われています。VBScriptが動作するのは、WindowsにWSH(Windows Scripting Host)という仕組みがあるからですが、それとは別にASP(Active Server Pages)というインターネットのWebサーバのプログラミングでも使われています。また、VBScriptとほぼ同じ文法を使うもので、世界中で最も使われているWindows開発環境「VisualBasic」がありますし、Microsoft WordやMicrosoft Excelで使用するVBAという言語もVBScriptとほぼ同じ文法です。

このようにVBScriptは幅広い環境で使われていながら、入門者用言語としても優れているという、非常にパフォーマンス性の高い言語なのです。