VBSプログラミング最初の一歩 VBScript

表示の命令

では、今やったことは何だったのかを解説しましょう。まず、プログラムの解説です。

MsgBox "Hello!"

MsgBoxというのは「画面に表示しろ!」という命令です。この本で最初に出てきた命令ですね。MsgBoxのあとに空白を入れて、その後に表示したいデータを書きます。

MsgBoxのようにMとBを大文字にしていますが、VBScriptでは大文字と小文字は区別されません。ですから MSGBOX と書いても msgbox と書いても同じです。ただ、一応標準的な書き方というのがありますので、それに従いMsgBoxと書いています。

ここではMsgBoxの後に "Hello!" というように書いていますね。これは Hello! と画面に表示したいので、このように書いています。では、なぜ "" で Hello! が囲まれているのでしょうか?

これは、Hello! が文字列だからです。「文字列」というのも一般的には使わない言葉ですが、プログラミングの世界では文字が並んでいることを「文字列」といいます。ですから「Hello!」は文字列です。文字列をプログラミング中で表す場合には、このように""で囲むのです。

""で囲んだ中は文字列という「データ」ですから、全角文字列を書くことも可能です。

MsgBox "こんにちは"

""で囲んでいない部分はプログラムの命令ですから半角で書かなくてはなりません。

では、文字列以外にはどのような種類のデータがあるのでしょうか? それは「数値」です。数を表したい場合には、""で囲まず、そのまま書きます。

MsgBox 100

このようにデータには「文字列」と「数値」があります。実際にはもっといろいろ種類があるのですが、とりあえずデータとしてこの二つの種類があると覚えておけばいいでしょう。