VBSプログラミング最初の一歩 VBScript

コラム:プログラムは変更しやすさが大事

サブルーチンの利点として、後でプログラムを変更しやすい、という点を述べました。
これはどれくらいの重要性があるのでしょうか?
変更しやすいといっても、一度完成してしまえば、意味が無くなるのではないでしょうか?

実際にはそうではありません。というより、プログラムには「完成」は無いのです。「一時的な完成」はあるでしょうが、後で何かと変更したくなります。変更したいときにそれが出来にくいプログラムは悪いプログラムなのです。

では、プログラムを変更したくなるのはなぜでしょうか?
第一に、人はコンピュータを操作するときに最初から完全なイメージのプログラムというものをつかめないからです。実際にプログラムを作ってみて、使ってみて初めて「あ、こういう機能があればもっと便利なのに」「ここがこうなっていれば・・」と思うことが出てきます。そうなると、修正する作業が発生するわけです。

第二に、周りの環境がどんどん変わっていくからです。例えば、昔はインターネットとの連携など求められなかったプログラムが、時代の流れでネット対応が必要になったりします。あるいは、今まで無かったような周辺機器が現れて対応しなければならなくなったりします。このような技術的な変化もあれば、仕事的な変化もあります。今まではこの仕事は他でやっていたけど、今度はこちらでやることになった、とか、全く違う種類の商品を扱うことになった、とかです。消費税率の変化など社会的な変化もあるでしょう。

現在ではプログラムの価値は「どれくらい修正しやすいか」で決まると言っても過言ではありません。構造化プログラミングやオブジェクト指向などさまざまな技術は全て修正しやすいプログラムを作るためにあるのです。