データ型
今までVBScriptのデータ型として文字列と数値があるという説明をしてきました。ここではより詳しくデータ型を解説したいと思います。
まず、VBScriptのデータ型の主なものを説明します。
型名 | 範囲 |
---|---|
整数型 | 16bitの整数(-32,768 ~ 32,767の範囲) |
長整数型 | 32bitの整数(-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 の範囲) |
通貨型 | -922,337,203,685,477.5808 ~ 922,337,203,685,477.5807 の範囲 |
単精度浮動小数点数型 | 16bitの実数 |
倍精度浮動小数点数型 | 32bitの実数 |
ブール型 | TrueかFalse |
日付時刻型 | 日付時刻を表すデータ |
文字列型 | 文字列 |
オブジェクト型 | オブジェクト |
主に七種類に分けられます。今まで数値データとして説明してきたものはさらに整数型などに分けられます。
まず整数を表す整数型と長整数型。両者の違いはどれだけの数が入るかです。CIntで変換される整数は整数型ですので-32,768 ~ +32,767になります。より大きな数を入れる長整数型にしたい場合には CLng を使う必要があります。
整数型と似たような型に通貨型があります。これはお金の金額を扱う際に誤差がでないように考えられた型です。正確な計算が可能ですがその文、効率(処理速度、使用メモリなど)は悪くなります。通貨型に変換するには CCur を使います。
次に実数を表す単精度と倍精度の浮動小数点数型です。両者の違いはどれだけの範囲の数値を表すことが出来るかです。小数点以下の値を表すにはこの型を使う必要があります。単精度の浮動小数点数型に変換するには CSng を、倍精度の浮動小数点数型に変換するには CDbl を使います。
次にブール型です。この型はブール値を表します。ブール値というのは真か偽かを表す型です。つまり、嘘か本当か、ということですね。VBScriptではTrueと書いたら真を、Falseと書いたら偽を表します。この型の変数はTrueかFalseかのどちらかが入っているわけです。ブール値に変換するにはCBoolを使います。
そして、日付時刻型です。これは日付や時刻のデータを表します。この型に変換するにはCDateを使います。
また、文字列型はすでにおなじみです。これに変換するにはCStrを使います。
最後にオブジェクト型です。オブジェクト型についてはファイルのところで説明します。
変数に値が入っているときには内部的にこのどれかの型になっているわけです。通常は整数や実数、文字列ぐらいを知っておけばいいと思います。たまに日付やオブジェクト型を使う、という感じです。