カード型データベース TCARD for Windowsの印刷についてです
定型的な印刷
TCARDには簡単に印刷ができる定型的な印刷があります。これは3種類の印刷形式です。
- 一覧表:表形式で印刷します。
- タックシール:ラベル形式で印刷。カード1枚を複数列で印刷します。
- カード:カード画面の位置を元に印刷します。
一覧表、タックシールは全カードを、カードは選択したカードを印刷します。
カード印刷でも複数選択すれば複数のカードを同時に印刷できます。
印刷形式の指定は[ファイル]-[印刷形式]で行います。「印刷項目の設定」ボタンを押してどの項目を印刷するかを選択することができます。
また、「印刷項目の設定」画面では「印刷する項目」のプロパティを設定することで、印刷時に前後に文字を追加したり、一覧表印刷時の幅を設定することが出来ます。
※TCARD本体の印刷機能は簡易的な印刷とお考えください。
埋め込み印刷
あらかじめ、Word(あるいはWindows付属のワードパッド)等で印刷するページを作っておき、そこにデータを埋め込んで印刷することが出来ます。ファイル中に項目を埋め込む場所を作っておき、その位置に現在のカードの項目内容を入れて新規にファイルを作ります。
例えば伝票のフォーマットが決まっている場合に、所定の位置にデータを埋め込むことが出来ます。WORDの差し込み印刷と似たような機能ですが、TCARD側からデータを指定して表示できます。ただし、1カードのみです。
1.テンプレートを作成する
まずはWORD等でテンプレートとなるファイル(RTFファイル)を作成します。普通にWORDで作成した後、RTF形式で保存してください。項目を埋め込む位置は以下のように指定します。
%[項目名]
項目名に該当する項目の名前を書いてください。例えば %[名前] のように書きます。
なお、%[項目名]部分は同一フォント(装飾)にしてください。
2.TCARD側での操作
まず、出力させたいカードを表示します。その後、[ファイル]-[エクスポート]-[RTF埋め込み出力]を行い、「テンプレートファイル名」に1で作成したファイル名を、「出力ファイル名」に新規に作成するファイル名を指定します。(一度指定した後、ファイルを保存するとこの設定は記憶されます)。
「出力ファイル名」に指定したファイルは上書きされますので、注意してください。
3.OKを押す
OKを押すとテンプレートの指定位置に項目内容が入ったファイルが「出力ファイル」に出力されます。それをWord等で印刷します。
印刷フォームでの印刷
印刷する際に現在のカード画面のまま印刷することが出来ます。これは[ファイル]-[印刷形式]で「印刷形式」を「カード」にし、「カードのフォーム」が「現在のもの」の場合です。
このとき、印刷用に違う画面のフォームを利用することが可能です。
[表示]-[フォームの切り替え]で印刷用のフォームを新たに作り、印刷時にはそのフォームを印刷するようにします。
具体的には以下のようにします。
1.現在の画面を保存
カード画面で[表示]-[フォームの切り替え]を行い「現在の画面を新規保存」を行います。
これで通常のカード画面を保存しました。
例として「通常画面」と名付けたとします。
2.印刷する画面の作成
[オプション]-[項目移動モード]で項目を印刷時の位置に移動します。
3.印刷用の画面を保存
再び[表示]-[フォームの切り替え]を行い「現在の画面を新規保存」を行います。
これで印刷用の画面を保存しました。
例として「印刷画面」と名付けたとします。
4.元の画面に戻す
[表示]-[フォームの切り替え]で「通常画面」を選び、「この画面に変更」を押せば最初の画面に戻れます。
5.印刷するフォームの設定
[ファイル]-[印刷形式]で「印刷形式」を「カード」にします。
「カードのフォーム」を「印刷画面」にします。
これで印刷時に使うフォームを指定したことになります。
6.印刷
印刷すると「印刷画面」で設定したフォームで印刷されます。
項目の位置を変えたい場合には [表示]-[フォームの切り替え]で「印刷画面」にして[オプション]-[項目移動モード]にチェックを入れた状態で項目の位置を移動します。 特に縦書き印刷ついてはフォームを別に作った方がよいでしょう。
縦書き印刷について
カード画面では縦書きの印刷を行うことが可能です。
画面上は縦書きにはなりませんが、印刷時のみ縦書きになります。
1.[オプション]-[項目移動モード]で項目を縦長にします。
※縦書き印刷用のフォームは通常の画面とは別に作っておいた方がよいでしょう。そのやり方は上記の「印刷フォームの印刷」を参照。
2.[ファイル]-[印刷形式]で「印刷項目の設定」を押し、印刷する項目を選択して「プロパティ」を出します。
3.「縦書き」をチェックします。
これでその項目は縦書きで印刷されます。