JSプログラミング最初の一歩 JavaScript

関数を使った計算

プログラミング言語にはたいてい「関数」という機能があります。関数とは、ある値を与えると何か計算をして別の値を返してくれる処理のことです。この関数を使えば単純な演算だけではなく複雑な計算が簡単に出来ます。
たとえばルート(平方根)を求めてみましょう。ルートを求めるにはsqrtという名前の関数を使います。使い方は簡単です。

alert( Math.sqrt(2) );

この例では2の平方根を求めて表示しています。それを求めるのはsqrt命令ですが、この命令は Math という名前のオブジェクトに所属していますので、Math.sqrt というように書きます。これはあらかじめJavaScriptに組み込まれている機能です。このように書くと1.4142135623730951 と表示されたと思います。このように関数を使う場合には

関数の名前(計算の元となるデータ)

のように書きます。

この例では、2というデータをMath.sqrtという関数に与えたところ、1.4142135623731という計算結果を得たわけです。このように関数には何か値を与えると、それを元に一定の処理をした結果を得ることが出来ます。

そのほかの例として、小数点以下切り捨てをしてみます。数値1.5を小数点以下切り捨てしてみましょう。これもMathオブジェクトのfloorという関数を使います。

alert( Math.floor(1.5) );

1.5の小数点以下切り捨てですから1と表示されます。
関数に与えるデータは一つだけとは限りません。Mathオブジェクトのpowという「べき乗」を計算する関数では、二つの値を与えることが出来ます。例えば、2と4を与えたら「2の4乗」を計算します。

alert( Math.pow( 2 , 4 ) );
このように二つの値を与える場合にはカンマ(,)で区切って渡します。この例の場合2の4乗を求めることになり、答えは16になります。

問題3-4
100の平方根を求めよう。


問題3-5
Math.round 関数で四捨五入が可能です。3.8を四捨五入して表示しよう。